昨日の日記を読み、演奏のお誘いをいくつか頂きまして有り難い限り。しかしながら総てお断りさせて頂きました。一つ残らずチャリティーコンサートだったからです。以後、同様オファーが重なる事も予想されますので予め明言させて頂きますが、ワタシは個人的な指針としましてチャリティーコンサートには出演しません(知己ある音楽家へのベネフィットコンサートには出ますが)のでご了承ください。

 理由は、チャリティーコンサートというものが、どういう構造なのかよく解らないからです。お金の流れが不透明。とか、善意に見せかけた売名行為というものが存在しうる。とか、そういった高度で複雑なレベルの疑問ではなく、そもそも演奏(労働)して頂戴したお金を寄附する。という回りくどい事を、わざわざする意味がどこにあるのか理由がまったく解らないからです。義援金と言わず支援と言わず、苦しんでいる誰かに寄付したくば、自分のボケットマネーから直接、好きなときに好きなだけすればよろしい。

こういう時、多くの方が「こんなとき、○○○としてなにが出来るのか考えています」と仰りがちになり、まあ、解らないでも無いとはいえ、腰が抜けるほど驚くべき事には「○○○」の中に「音楽家」が代入される、つまり、「こんなとき、音楽家としてなにが出来るのか考えています」という方がいらっしゃり、本当に椅子から落ち、「記憶喪失症を急発したのかこの人は・・・」と呟きながら額の汗を手の甲で拭うほど驚く訳です。

音楽家は、音楽家として、こんな時であれどんな時であれ、何が出来るかと言えば音楽が出来るし、音楽しか出来ないのではないか?え?違うの?としか考えられぬワタシは、不謹慎のみならず、自分の想定以上に遥かなバカなのかも知れません。